top of page
* *
君の嫌いなひと
1 /
「なんでそう俺に絡むんだよ。何、もしかしてお前俺のことすきなの?」
売り言葉に買い言葉。相手を不快にさせるためだけに選んだ言葉。本気でそう思っていた訳ではない。けれど、その瞬間、今まで食ってかかる姿勢を崩さなかった賀上が大きく目を見開いて春次を見た。それから、耳を真っ赤に染め黙って俯いた彼が弱々しいしく吐き出した”悪いかよ”という呟きに春次は容赦無くその台詞を浴びせた。
「生憎、俺はおまえが嫌いだ」
【短編】三回更新完結予定
*ストーカー/片思い/無謀な恋/仮想恋人
* *
after forever
「浮気、してみる?」
背中を玄関の無機質で冷えた感触が伝う。雨粒に濡れた髪。いつもの眼鏡の奥に俺の知らない巧がいた。
【準備中】
*先生×教え子/片思い
* *
空に舞う
突然だった。唐突すぎて、何が起きたかもわからない。
「俺はもう、遠慮も我慢もしない。」
唇を追うように視線で辿れば、都築の真剣な瞳にぶつかった。
*執事×主/すれ違い/三角関係
【準備中】
* *
許されるなら 本当は
すべてが不確かになる。ありふれた白日。窓辺からは、生ぬるい風と雲の浮かぶ晴天。枝に桜はもうない。俺の隣に、瀬都は、いない。
ただひとつ、強く目を焼くのは、櫻井の黒い瞳だった。
【準備中】
*学生/三角関係/略奪
* *
ナイフ
暗がりのなか、彼の寝息だけが一際目立っていた。
俺はそっと布団を脱け出して、ベッドの隣の引き出しに隠していた凶器の柄を握る。銀色のナイフが無情に俺の顔を照らしていた。
【準備中】
*浮気/狂気/四角関係
* *
agein
「ええと……誰だっけ?」
そのまま男とは別れた。別に彼が悪いんじゃない。確かに三年もたてば、俺だって変わるし彼だって忘れていても仕方ない。
平凡な夏の昼下がり、俺たちのもう一つの物語が幕を開けた。
*再会/騙し合い
【準備中】
* *
レゾンデートル
夏の夕暮れ。三番出口。
田園風景。畦道。
「お前、俺のものになれ」
突然現れた得体の知れない男に唆され、俺の人生は岐路を迎えた。
存在することこそが存在理由。
それならば、この感情の存在はなんなんだ。
変態に翻弄される少年のおはなし。
*金持ち×貧乏/交換条件/囲われ
【準備中】
bottom of page